2007年の秋葉原オフの際に購入。
戦闘系残酷ビジュアルノベルと銘打った同人ソフト。
その銘に恥じぬ戦闘に次ぐ戦闘、残酷で残虐なエピソードに、時を忘れてプレイしてしまった作品。
どんなに残酷な現実の中でも、人は賢明に生きている。
しかしその賢明さも、死という現実の前には無意味。
そんなお話。
全四章構成で、現在(2008.07.01)二章まで完成、販売されている。
残酷と称しているだけあって、その内容は全編に渡って凄惨な内容。
容赦なく人が死ぬ。そりゃもう呆気なく死ぬ。
重要だと思ってたサブキャラすらあっさり死ぬ。
しかも描写が生々しい。
「残虐表現が苦手だ」という方はプレイを控えることをオススメする。
ちなみに、自分は残虐シーンでは特に気分を害することはなかった。
ただし、その自分ですら吐き気を催したシーンが二つだけあった。
それは、
「小学生が一人の女の子をいじめるシーン。特に死んだハムスターの死骸を無理矢理食わせようとしたシーン」
それと、
「思い悩んだ挙句自殺オフ会に参加してみたら、自殺オフ会とは※スナッフビデオの撮影の隠れ蓑で、
まだ小学生の少女の膣に銃の銃身を突っ込んでロシアンルーレットをやりだすシーン」
※殺人ビデオ
物語の書き方は非常に上手く、文章に限って言えば同人の中でもかなり上位だと思う。
特に戦闘パート→日常パート→戦闘パートと言った場の効果的な転換は見事の一言。
日常パートで油断させておいて残虐シーン、といった方法は使い古されているが、
この作品はあえて期待を外す(残虐シーンが来るぞと思わせておいて、ギャグのままだったり)
といった工夫をすることで、物語が単調になることを防いでいる。
またその戦闘描写にも手抜きが見られず、特に能力者同士の戦いでは、
能力の優劣による戦闘よりも互いの心を機微に思いを馳せる巧みな心理戦が圧倒的多数を占めることに驚嘆を隠せなかった。
登場キャラクターはかなり多いが、一人一人がかなり個性的で、
しかも個々人のエピソードもしっかりと作られている場合がほとんどなので、
恐るべきことに「こいつ別にいらなかっただろ」というキャラクターが存在しない。
だからこそ、そのキャラの死はプレイヤーにとって大きな衝撃を与えるものになっている。
……凄すぎる。
また、この作品はほぼ全キャラクターに死亡フラグがビンビンに立っている、立ちまくっている。
で、死にまくる。「ああ、どうせこいつ死ぬんだろうな」とついつい思ってしまうほど人が死ぬ。
驚嘆すべきはにも関わらず文章にのめりこんでしまうという事実。
人の命が尽きる間際、その描写が素敵過ぎる。
まさに筆舌に尽くし難いというんでしょうかね……これは……
キャラクターごとの感想は、野暮でしかないのでやめます。
とりあえず言える範囲で驚いたこととしては、マッチョが噛ませ犬じゃなかったということくらい。
ジャンル的には現代ファンタジーに分類されますね。
戦闘・残虐・猟奇物が好きな方には文句なくオススメの一品です。
本当に、時間を忘れて熱中した作品はこれで三作品目ですよ。
ちなみにあとの二つは、「Ever17」と「車輪の国、向日葵の少女」なんですよね。こちらも機会があれば是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
システム:75点
レイアウトは作品の雰囲気にも合っていて良かった。
物語の節目ごとに読み返せる機能も最高。
ただ右クリックで画面を呼んだ際、反応が鈍くなることが多かった(FLASHを使っているため)
結果、上方のツールバーを多用することになってしまった。
そこが改善されたら言うことは特にない。
まあ、今のままでも十分満足ではあるのだが……(苦笑
シナリオ:文句ないです
かなり真剣なエピソード中でもパロディネタを持ってくるのは人によっては気になるかも。
しかし、それすら一種の味に思えてくる。
俺は正直言って全く文句が無い。
早く続きが読みたい。
それが純粋な気持ち。
↓「ですろり」発売元同人サークル「機械式少女」
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